クラウン クロスオーバー ＲＳに試乗しました。最近出たばかりの2.4Lターボ+ハイブリッドの新型パワートレインです。今までのハイブリッドのトランスアクスルは遊星歯車の無段階変速機だったので、応答性が悪かったですが、今回は6ATとの組合せで、一気にダイレクト感が増しました。と言うよりも、ＨＶのネガが完全に無くなって、内燃機関の弱点の低速トルクや変速時のもたつきをモーターが補っているので、ＨＶシステムの完成形を見た感じがしました。エンジンを回すとターボの加速とサウンドも心地よいです。ただし、ＥＶの応答性には負けています。
FFベースの4WDなのでハンドリングが気になっていましたが、このＲＳグレードではモーターのトルク配分が前後20:80にまで変化するので、まるでFRの様なハンドリングでした。4輪操舵のDRSや4輪ブレーキ制御のACAの効果もあって、違和感なく気持ちよく曲がります。見た目のデザインもカッコよくて言うことなしですが、唯一の欠点は、クロスオーバーで重心が高いので、乗り心地重視のセダン好きには抵抗がありそうです。見た目も大きく変わっているので、これが同じクラウンとは思えませんでした。
